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正直だから、子どもの評価は気になりますね

by Shintaku Kanako 地域おこし協力隊

日之影町にはゆずや椎茸、栗などの特産物が多く存在する。

その中でも一心園のお茶は町を代表する名品と言っても過言ではない。1960年代に先代の甲斐一心さんが専業として始めたこの茶園は、農薬・化学肥料などを一切使用せず、良質な肥料で栽培されているオーガニック茶を売りとしており、その品質の高さとお茶の美味しさは国外でも高く評価されている。その証拠に、イギリスの権威ある食品コンテスト「Grate Taste Awards」で2011年から受賞経歴を持ち、2018年は3つ星金賞を獲得された。

ここまでの説明だと、現在の代表者である甲斐鉄也さんはバリバリの農業経営者だと考える方もいるかもしれない。

しかし実際にお会いしてお話をすると、全く想像とは正反対の方であるとわかった。

甲斐(鉄)さんは、ご自身が大学卒業後に実家の跡を継いだのは、「何となく会社勤めより楽しそう」という理由から。しかしその楽しさがあるからこそ、拘った美味しい有機のお茶が作れるのかもしれない。国内外で評価の高い『月の雫』はお茶の渋さの中に甘味があり、いくら飲んでも飽きない。

「農薬をバンバン使っていたら、最初は美味しいと思っても後でまた飲もうとまではならない。それに外からの評価も大事だけど、そこまで気にしてはいなくて、どちらかというと自分の子どもが飲んで美味しいと思うかどうかのほうが気になる。子どもは正直ですから。」

身近な家族が一番の審査員だと確かに製品作りにも力が入るだろう。また、お茶作りだけでなく子育ての場所としても日之影町は良い場所だと語る。

「自分自身としては田舎も都会も良い部分があると思っていて、そこまで拠点地に拘りはないです。だけど子どもたちが伸び伸びと暮らしてく場所として日之影はすごく良い環境を持っている。学校も、クラスメイトは少ないけどその分和気あいあいとしているし楽しそうだと思います。」

子どもが満足してくれることが甲斐(鉄)さんの喜びなのだろう。インタビュー中に何度も子どもの話が出たことがそれを物語っていた。

一心園は今後若い世代に向けてティーパックの販売にも力を入れていくつもりだ。最近の若い世代は自分でお茶を淹れる機会がないから、ティーパックなら気軽に使ってもらえるはずだという。筆者も一度、一心園のティーパックを買って友人に手土産として渡したことがあるが、急須がない一人暮らしの子が「すぐ飲める」と言って喜んでいたのが印象的だった。地域おこし協力隊として、少しでも外に発信する一助になればとの思いで、今後も手土産は一心園のお茶にしようと思う。

一心園

住所      : 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折9323

お問い合わせ先 : 0982-87-2643

定休日     : 不定休

営業時間    : 9:00~16:00

駐車場     : 2台

支払方法    : 現金のみ

HP   http://issin-en.com/

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